しっぽう
金属の素地にガラス質の釉薬を焼きつけて装飾する技法。素地には銅を用いるが、金、銀、亜鉛の合金や陶器、ガラスを用いる場合もある。銀線をつかって紋様を描き、釉薬を流し込んで焼きつける有線七宝と輪郭線を作らずに、釉薬をさし分けて焼きつける無線七宝がある。このほか、金属を彫ってその凹に釉薬を焼きつけるエマイユ=シャンルベや有線七宝の素地を除いてステンドグラスのような効果を出した省胎七宝がある。ヨーロッパのエナメル、エマイユと同じ技術である。日本では、慶長年間、徳川家康の命により朝鮮人から技法を学び、幕府の七宝師となった平田道仁が祖といわれ、江戸末期に尾張(愛知県)でオランダ七宝の技術を発展させ尾張藩の名産となった。1873年のウィーン万博に出品し好評だったことから、七宝は輸出工芸品として発達した。 |
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花器 日本 1885年頃 純銀に藤の紋様に七宝を施している。 |
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