薩摩切子
さつまきりこ
江戸切子と並び日本で初めて作られた工芸ガラスである。江戸時代、鹿児島は薩摩国と呼ばれていた。1846年、その領主であった島津藩藩主島津斉興がガラス工場を作り、江戸から職人を呼んで作らせたことから国の名前をとってこう呼ばれた。当初は薬瓶のような実用的なものを作っていたが、1855年、新藩主斉彬が工場を拡大し、美術的なガラスの製作に力を注ぎ、薩摩切子が生まれた。クリスタルガラスを用いて、表面や縁にカッティングを施し、複雑な紋様を彫りこんでいく技法は、高く評価され種々の器が作られた。しかし、斉彬の死後と共に衰退していった。
薩摩切子碗と紅色切子碗 江戸時代 尚古集成館所蔵
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