嗅ぎたばこ
かぎたばこ(snuff)
粉末のたばこで、原料は黄色葉と刻みたばこの屑である。鼻孔に塗布して用いることが多いが、舌先で味わうこともある。喫煙と同じように新大陸の原住民の風習から伝えられたとされる。鼻や口から煙りを吐くパイプ喫煙が不体裁として排斥されたことから、嗅ぎたばこが使用されることとなった。特に宮廷や上流階級の紳士淑女の間に流行した。このため、美しい容器が発達し北ヨーロッパから中国まで広範囲にわたって伝えられている。特に中国では、鼻煙壷(びえんこう)と呼び、金銀、琥珀、硬玉、べっ甲、象牙、ガラス、陶器などあらゆる美しい素材でつくられた。製法は葉たばこを長期間発酵させ、苦味、酸、油性、ニコチンなどの成分の一部を除き食塩を加え、発酵後に熱乾燥してから粉砕するドライスナッフと粉砕後に発酵させるウエットスナッフがある。香料は、バラ油、はっか、ライラックその他で、芳香の添加は製品を価値付ける。
ガラス製。蓋には瑪瑙などがはめ込まれている。
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