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第7話 むかし着物  〜おきゃんな着物たち その1〜

大正時代の着物には、遊びごごろがたっぷり アール・デコ調の模様に、当世流行りの時事模様 お洒落を楽しむおきゃんな女性の着物たち』

 大正の着物は、モスリン、銘仙、セル、ネルなど、布の呼び名にもなつかしさを感じさせるものが多い。

 モスリンは別名メリンスとも呼ばれる。 肌触りが良く、軽く暖かいウールの布である。 防寒にうってつけのモスリンは、長襦袢や羽織の裏地など見えないお洒落に使われることが多かった。

 一度締めたら解け難いので、モスリンで作られた腰ひもも重宝された。 湿気をよく吸い、水を弾き、着崩れしないモスリンは子供の着物地にも使われた。

 銘仙は、先錬りの太糸で織られた絹織物である。 埼玉県の秩父や群馬県の桐生、東京の八王子などが主な産地として有名。  それまで縞模様が主流だった銘仙は大正時代に女学生が通学着として好んで来たことから大流行した。


『女学校の帰り道 お友達と出た銀座 足を伸ばして日本橋貝のボタンを買いました。 「女ハ自立すベキです」 働く女性の眩しい笑顔 』

●市松模様の着物
銘仙 大正末〜昭和初期
 大正銘仙は、機械織が発展した頃から、乗り物や、風景、建物、動物など、粋で、大胆なデザインのものが量産され、柄自体を楽しんだ着物と言える。

 現在では生産されていない銘仙は、お嬢さんの普段着、奥さんの外出着として大正女性を彩ったのである。
上●桔梗の刺繍柄着物 大正末〜昭和初期
下●菊模様の子供着物
●柄帯
右 桜の柄 大正〜昭和初期
左 宝尽くしの柄 大正末〜昭和初期
 
資料提供:骨董ファンVol.21
 
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